世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群デジタルアーカイブス

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宗像地域の文化財

  • 玄界灘に面し、ゆるやかに弧を描いて延びるさつき松原。漂泊の俳人、種田山頭火の名句「鉄鉢の中へも霰」は、昭和7年1月、彼が九州西北部を通った際、この地で詠まれたと言われています。/
  • クロマツは市の木であり、豊かな自然のシンボルです。/
名称 さつき松原
種別 自然〈島・海・山・川〉
所在地 宗像市神湊〜上八
形態
調査年
保存状況
出土遺物
時期
説明 宗像市北部の神湊から上八まで、海岸線約五kmに渡って続くさつき松原は、青い海と白い砂浜、樹齢二百年以上のクロマツが広がる県内有数の景勝地。約百二十haのほとんどがクロマツが茂る国有林で、玄海国定公園内でも最重要とされる「第一種特別地区」に指定されています。
 クロマツ林は、慶長七年(一六〇二)、藩主黒田長政が田畑の防風、防砂林として植林させたことに始まり、その後、第六代藩主黒田継高によって補植が行われたと伝えられています。樹齢二百五十〜六十年の大樹を含め、現在、その数は推定二十万本。前線部では、前面砂丘に引き続いてコウボウシバやクサスギカズラなど十五種類前後の砂浜植物が、後方部では、タブノキ、ヤブニッケイ、ハマビワ、トベラ、マサキなどの海岸性の樹種がクロマツと混生しています。また、遠浅の海岸は海水浴や釣りの好適地、夕日が美しく、サイクリングや散策のコースとしても人気です。
法量・規模・面積
所蔵
参考文献 宗像市 2008『宗像遺産 自然遺産編』
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